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一方、外航船社などの荷主が直接輸送を依頼する場合においても、コスト面においてはトラックの基準運賃との比較では対抗し得るが、実勢運賃を勘案すると陸送に劣り、また利便性、安全性の点でも必要条件を満たすのはむずかしい。さらに、現実にバージの購入や開発に多額の費用を要すると思われることから、その負担方法の検討が必要となってくる。
?海上輪送方式の実現可能性(まとめ)
これまで?〜?において検討してきた3つの海上輪送方式について、輸送コスト、所要時間等の必要条件を整理し、その実現可能性についての検討結果をまとめると以下のとおりである。

表6−7 大阪港〜神戸港のコンテナ海上輪送の各方式についての実現可能性のまとめ

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3種類の方式のうち、フェリー方式はトラックが自走で荷役でき、道路の代替機能がもっとも高いが、荷主が直接フェリー船社に輸送委託できないため、コスト面で陸送に対抗できない。さらに、所要時間や利便性(便数、稼働時間帯)の点でトラック事業者のニ一ズを満たしにくい。

 

 

 

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